キーボードのオーバーホール
2022-01-04
これは自社使用のものであって、得意先から依頼された事例ではありませんが、参考までに記録しておきます。
筆者が 1999 年から使用しているキーボード (二代目 Happy Hacking Keyboard) をバラバラに分解し、オーバーホールを行いました。
学生のときに購入して以来、20 年以上にわたって毎日のように使用してきたものです。これを正月休みを利用してオーバーホールしようと思い立ちました。
このキーボードを分解します。
キートップを外して軽く掃除したことは何度かありますが、完全にバラすのは初めてです。
1999 年 5 月製造です。実に 22 年間も使ってきました。
この間、パソコンやマウスは何度も変わりましたが、キーボードだけは一度も変わらず、これを使い続けてきました。
まずキートップを全部外します。
マイナスドライバーでも外せますが、傷をつけないためには専用の工具を使った方がよいです。
押し込まれるところも全部外します。
ここはツメで引っかかっているだけなので、折ってしまわないように慎重に外します。
キーボードの中のゴミとかカスとかがヤバいです。
基盤とキーのスイッチ部分が金属の板にとめられているので、それを外します。
金属板が動かないように底にゴムが貼ってあったり、内部にゴミが入りにくいように (だいぶ入ってましたが) 隙間に透明なシートが貼ってあったりと、なかなかに作りが細かいです。
この金属板はキーボードの曲線に合わせてうっすらと曲がっています。これはすごい!
これによってシリンドリカル・カーブドスカルプチャという、キー配列が U 字のように縦方向に湾曲した構造を実現しています。
この加工はかなり高コストだったでしょうね。
キーボードの底面部を取り出せたので、内部をキレイに掃除します。
テープは全て外し、あとで新しいもので貼り直します。
メンブレンスイッチの接点シートも全部取り外します。
キートップとラバーを中性洗剤につけてジャブジャブと洗います。
キーが経年劣化で変色しているので、次はこれをなんとかします。
プラスチックの箱の中にキレイに並べます。
冬場で太陽の紫外線が弱いので、蛍光灯タイプのブラックライトを用意しました。
中に落ちないようにラップをかけてから、ブラックライトを箱に載せて光を当てます。
紫外線が漏れないようにアルミホイルで包みます。
このまま 1 週間放置します。
元通りに組み立てて完成! これでまた 20 年頑張ります。
紫外線が弱いのか、残念ながら変色はあまり直りませんでした。今度は真夏に太陽の光でやってみます。
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